ガンジーが非暴力闘争に勝利した年 - 1906年(明治39年)

ガンジーが非暴力闘争に勝利した年 – 1906年(明治39年)

マハトマ・ガンジーは政治家であり、偉大なる思想家でもありました。

ガンジー非暴力と不服従の手段によって、インド民族運動をけん引し、その功績により、「インド独立の父」といわれます。

南アフリカのインド人差別に抗議するため、この年9月から非暴力闘争を展開し、勝利します。代々藩主国首相の裕福な家庭の生まれでありましたが、19歳のときに渡英して、弁護士の資格をとります。

1893年、仕事で南アに行ったことが一大転機をもたらします。非白人へのすさまじい差別を体験し、その地にとどまって差別打破に立ち上がることを決意したのです。

インドに戻ると、英国からの独立に挑むことになります。

入出獄を繰り返しつつ、運動の暴動化には断食で異議を唱えました。一方で、自らチャカル(糸車)を回し、手織り布の服を着て、禁欲を説き、それを実践します。

単に政治的な独立だけでなく、西洋文明への無自覚な崇拝をやめることを目指したのです。

その厳しい生き方が、インドの無数の農民の心をつかみ、「バープー(お父さん)」の愛称と「マハトマ(偉大な魂)」の尊称で親しまれました。

イスラム教徒とヒンズー教徒の融和に努力しましたが、狂信的なヒンズー教徒の銃弾を浴びて倒れました。

インド・ポルバンダル生まれ(1868~1948年)。

1906年の主な出来事。

■事件/大湊海軍修理工場スト、軍隊鎮圧。東京市内不良学生大検挙。九州海上大荒れ漁民900人溺死。院内鉱山坑内発火、坑員101人焼死。台湾嘉義付近大地震。三宅雪嶺、古島一雄ら「日本」の記者連袂退社

■世相/東北凶作、窮民34万人余。経済恐慌のため失業者多数。うどん・そば(もり・かけ)2銭5厘。たばこゴールデンバット発売、10本入り4銭。美顔術の始まり。肩掛け流行。ゴム底地下たび。男爵いもを輸入

■企業/日本窒素肥料、東京電力、宇治川電気、大日本水産設立。サッポロ、日本エビス、大阪アサヒビール会社が合同して大日本麦酒会社に

■軍事/38年式歩兵銃・騎銃を制定。戦艦「鹿島」「香取」英国で完成

■文化/帝国学士院規程制定。日本エスペラント協会創立。佐世保-大連間の海底電信開通。樺太-函館間定期航路開始。阪神電車開通。年賀郵便取扱制度創設

■教育/国学院を国学院大学と改称。哲学館大学を東洋大学と改称

■科学技術/国産ダイナマイト製造成功。蚕の一代雑種の研究。初の人工交配による水稲新種「近江錦」育成

■女性/華族女学校、学習院女子部に。逓信省、女子判任官任用

■文芸/夏目漱石「坊っちゃん」「草枕」。伊藤左千夫「野菊の墓」。島崎藤村「破戒」。国木田独歩「運命」。自然主義の声起こる

■美術/水彩画会成立

■音楽/日本楽器製造株式会社創立。楽隊、宣伝・広告用に利用盛ん。ハーモニカ輸入。「高等小学唱歌」刊。日本人最初の歌劇「常闇」「羽衣」上演

■芸能/文芸協会創立、第1回公演「ベニスの商人」。曽我廼家五郎上京、明治座出演。市川左団次渡欧。帝国劇場会社設立

■スポーツ/一高対三高の野球対戦始まる。宣教師グレー、ホッケーを指導。浜寺水練学校開く。女学生間にテニス流行

■新聞/「報知新聞」夕刊発行(初の永続的夕刊)。「京城日報」(韓国統監府機関紙)創刊

■出版/「早稲田文学」復刊。「社会主義研究」、「婦人世界」、「農業世界」創刊。丘浅次郎「進化と人生」。久津見蕨村「無政府主義」。岡倉天心「茶の本」。山路愛山「現代日本教会史論」。宮崎民蔵「土地均享人類の大権」。桜井忠湿「肉弾」

■歌謡/妙義山。夜半の追憶。袖しぐれ。紅萌ゆる岡の花

■流行語/女子参政権などもっての外。廃兵(オイッチニ)。無政府主義。ジンタ。

1906年とはどんな年であったのか。

桂内閣の後継となった西園寺公望内閣は、陸海軍備の拡張、鉄道国有、製鉄所拡張などの積極政策を推進したため、財政は膨張し、重税、公債が累積しました。

軍事、行政の統合機関として関東都督府を設置し、南満州の利源開発の中心としての南満州鉄道株式会社を設立しました。

他方、日本社会党が合法的な社会主義政党として出現し、電車賃値上げ反対の民衆運動や、呉海軍工廠や砲兵工廠で大規模なストライキが起きるなど、新しい社会勢力の台頭がみられた年でもありました。

1906年(明治39年)

鉄道国有化による5000マイル祝賀会開催を伝えた1906年5月21日の記事

鉄道国有化による5000マイル祝賀会開催を伝えた1906年5月21日の記事

1.4 福地源一郎(桜痴)死去、64歳

1.7 第1次西園寺公望内閣成立

1.14 西川光二郎ら、日本平民党結成

1.16 アルヘシラス列国会議開催(4月7日終了)、モロッコの独立と領土保全を再確認、警察制度と国立銀行へのフランスの参与を認める

1.28 堺利彦ら日本社会党結成。2月24日、日本平民党合流

2.1 韓国統監府開庁式

2.9 韓国、駐韓日本憲兵の行政警察・司法警察掌握の勅令公布

2.10 英国で戦艦ドレッドノート進水、以後この艦を基準に「弩級」「超弩級」の形容生まれる

2.11 普選同盟会、普通選挙全国同志大会を開催

2.19 英国皇族コンノート東京着(20日天皇に謁見)

2.20 普通選挙全国同志大会、衆議院へ請願書提出

2.22 衆議院、警視庁廃止に関する建議案を否決

2.24 日本社会党第1回大会

3.2 国債整備基金特別会計法公布(4月1日施行)

3.3 加藤高明外相、鉄道国有法案に反対して辞職

3.3 非常特別税法改正、永久税となる

3.7 米カリフォルニア州議会、日本人移民制限に関する両院共同決議案を採択

3.11 西川光二郎ら主催の電車賃値上げ反対東京市民大会、日比谷公園で開く。15日第2回大会、抗議デモ騒擾化

3.15 東京市会、電車市有案決議

3.17 台湾嘉義地方に大地震、死者1100人余、家屋全壊4200戸余

3.19 英駐日公使、満州における日本官憲の通商妨害について外相に抗議し、門戸開放・機会均等の実行を申し入れ。26日、米大使も同様の抗議

3.20 東京・上野公園に帝国図書館新築落成、開館

3.27 貴族院、鉄道国有法案修正可決

3.28 長崎県高島炭坑貝瀬坑でガス爆発、坑夫ら332人死亡

3.31 鉄道国有法公布(10月1日施行)、10年以内に地方的鉄道を除く全鉄道国有化を決定。京釜鉄道買収法公布

3.31 関税定率法改正(10月1日施行)

3.- 東北地方大飢饉

4.1 陸軍戸山学校・陸軍騎兵実施学校・陸軍野戦学校・陸軍要塞砲兵射撃学校開校

4.7 廃兵院法公布(傷病兵救護のため廃兵院をおき、所在地師団長の管理とする、9月1日開設)

4.7 神社のうち官・国幣社の経費、国庫負担となる

4.14 西園寺首相、満韓地方視察に出発

4.16 官設鉄道、新橋-神戸間に急行列車を運転、急行料金徴収のはじまり

4.18 警視庁官制改正(内相直属となる)

4.18 サンフランシスコに大震災、市街のほとんどが火災で壊滅

4.27 英清間でチベット条約調印

5.1 安東領事館開館。以後、満州各地に領事館を置く

5.2 医師法・歯科医師法公布

5.9 北一輝「国体論及び純正社会主義」を自家版で刊行、6月発禁

5.10 ロシア、第1国会開設。立憲民主党が最大多数、左翼政党は選挙ボイコット

5.19 韓国で日韓協約反対派が挙兵、洪州城を占領、31日日本軍が奪回

5.26 万国郵便条約調印(1907年10月1日実施)

6.1 日露講和条約により樺太北緯50度以南をロシアから受領

6.3 電話規則制定(7月1日施行)

6.8 南満州鉄道株式会社(満鉄)に関する勅令公布(会社設立命令)

6.9 牧野伸顕文相、学生の思想・風紀の振粛について訓令(社会主義防止の語句が初めて登場)

6.13 帝国学士院規定公布(9月14日梅謙次郎以下25人を会員に任命)

6.28 幸徳秋水、演説会で直接行動論主張

6.30 徳富蘆花、トルストイをロシアに訪問

7.1 京釜・京仁鉄道買収、統監府鉄道管理局に継承

7.10 韓国移民条例公布(9月15日施行)

7.11 新潟県直江津町で大火、焼失1100戸

7.23 児玉源太郎死去、54歳

7.30 ロシア・クロンシュタットで軍隊の反乱起きる

8.1 関東都督府官制公布

8.1 東京電車鉄道、東京市街鉄道、東京電気鉄道3会社合併(9月11日東京鉄道会社設立)、電車賃4銭均一に引き上げを認可

8.1 日米直通の海底電線による電信開始

8.7 清国、留日学生派遣を停止(1万2000~3000人が在日中)

8.18 呉海軍工廠スト暴動化、下旬、東京・小石川砲兵工廠スト

8.25 ロシア首相ストルイピン暗殺未遂

9.1 大連を自由港として開放

9.1 清朝、立憲予備を上諭、数年後に立憲政治実施を宣言

9.2 南ア在住のインド人弁護士ガンジー、インド人差別に抗議して非暴力闘争提唱

9.5 諸団体連合主催の電車賃値上げ反対東京市民大会開催。6~8日反対運動騒擾化、電車運転休止

9.10 満鉄、株式募集開始、応募1000倍を超える

9.22 米ジョージア州アトランタで人種暴動、21人死亡(うち黒人18人)

9.25 旅順鎮守府条例公布

9.25 キューバのパルマ大統領辞任。米、臨時政府を樹立し、キューバを占領

10.11 米サンフランシスコ市教育委員会、日本学童の白人からの隔離を決定

10.15 日本政府、学童隔離決定に抗議

10.19 中国革命同盟会、湖南省で蜂起

11.3 ベルリンで国際無線電信条約調印(1908年6月23日公布、7月1日実施)

11.10 清国政府、駐清公使・林権助に対し、日本政府だけの満鉄設立は条約違反と抗議

11.21 樺太鉄道全通

11.22 ロシア、ストルイピン首相の農業改革法公布

11.26 南満州鉄道株式会社設立。総裁・後藤新平(1907年4月1日営業開始)

11.- オーストリア・ハンガリー全国で選挙制改革の集会・デモ起こる

12.1 山陽鉄道、西成鉄道、国有実施

12.6 英国、トランスバールに自治政府樹立を許可

12.11 大阪砲兵工廠スト

12.19 高等教育会議、義務教育延長案(尋常小学修業年限6年、高等小学2年)を可決

12.26 カルカッタでインド国民会議開催。外国品排斥・国産品愛用・民族教育・独立の決議を採択

12.28 第23回帝国議会開会

歯車が予期せぬ方向へと回りだす、不穏な前触れを感じさせる時代でもありました。

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