昭和天皇が即位し、激動の昭和が幕を開ける - 1926年(大正15年/昭和元年)

昭和天皇が即位し、激動の昭和が幕を開ける – 1926年(大正15年/昭和元年)

昭和天皇(しょうわてんのう)は、この年12月、大正天皇の死去で第124代天皇となり、昭和と改元されました。

昭和天皇昭和天皇は1921年にヨーロッパを歴訪します。

「それまではカゴの鳥のような生活でしたが、外国に行って自由を味わうことができました」と後に述べたのが印象的でした。その後、1931年の満州事変開始から14年間にわたり、大元帥として戦争指導にあたります。

日米戦争には不安を表明しましたが、開戦を防ぐ決定的な役割は果たせず、日本は対米開戦の道を進みました。

45年、連合国軍最高司令官マッカーサーとの1回目の会見で「私は全責任をとる。自分自身の運命は問題ではない」と発言しました。しかし、米国の政策的判断で戦犯として追訴されることを免れました。

46年、「現人神」から「人間」宣言を行い、背広姿にソフト帽の「人間」として全国各地の巡幸を開始します。人々の話を聞いてにこやかに「あ、そう」とこたえる姿は、軍服時代のイメージを一掃しました。

翌年の日本国憲法発布で天皇は新たに「国民統合の象徴」と位置づけられました。88年、重体に陥ります。国内に自粛ムードが広がった一方、戦争責任論もいわれました。

NHKの朝の連続ドラマや、水戸黄門の時代劇が好きだったそうです。

東京都生まれ(1901~89年)。

1926年はどんな時代であったのか。

■事件/鬼熊事件。山陽線列車転覆。新潟県小学校児童盟休校事件。徳川義親邸の舞踏会問題

■世相/アッパッパ流行。自動式電話開設。東京駅に入場券自動販売機。通行税廃止。女相撲の興行禁止

■企業/東洋レーヨン、日本レイヨン、北樺太石油会社設立。共同印刷創立

■軍事/重巡洋艦「古鷹」完成。R飛行艇、佐世保-上海飛行成功

■文化/東京-北海道間電話直通。日本写真学会創立。日本プロレタリア芸術連盟発足。東京府美術館落成。大阪-大連間定期航空処女飛行

■教育/新大学令による大正大学、高野山大学創立。幼稚園令公布

■宗教/神道学会創立。救世軍ブース大将来日

■科学技術/京都帝国大付属化学研究所設置

■厚生/日本整形外科学会、日本伝染病学会創立

■女性/日本女子体育専門学校設立

■文芸/川端康成「伊豆の踊子」。島崎藤村「嵐」。葉山嘉樹「海に生くる人々」。野上彌生子「大石良雄」。藤森成吉「磔茂左衛門」

■音楽/近衛秀麿新交響楽団結成

■芸能/築地小劇場「役の行者」初演

■映画/「足にさはった女」。「陸の人魚」。「カラー・ボタン」。「狂った一頁」

■スポーツ/第2回国際女子競技大会(スウェーデン)で人見絹枝活躍。明治神宮外苑野球場竣工。日本ラグビー協会設立

■放送/日本放送協会設立(東京・大阪・名古屋3放送局合同)

■出版/「経済往来」、「釣の研究」、「アサヒカメラ」、「幼年倶楽部」創刊。「現代日本文学全集」(改造社版)、円本のはじめ。滝本誠一・向井鹿松編「日本産業資料大系」刊行。吉野作造「現代政治講話」、「無産者政治必携」。福本和夫「社会の構成並に変革の過程」

■流行歌/この道。関の五本松。ヨサホイ節。国境警備の唄。ベニスの船唄

■流行語/ラジオ(無線)。立ち入り禁止。文化住宅。赤。おらが大将。福本イズム。

1926年の主な出来事。

加藤首相が急逝し、若槻礼次郎内相が施政方針を継承しました。

税制整理では、国民負担の公正を期して中産以下の負担を軽減します。また労働組合法、労働争議調停法、治安警察法改正など労働運動の発展に対処する諸法案を通過させ、他方、製鉄業奨励法の改正で製鉄業を助成しました。

労働戦線は単一無産政党の実現を急務としていましが、結局、労働農民党、社会民衆党、日本労働党の3党に分裂して対立を深める結果となりました。

12月25日、大正天皇が逝去、時代は昭和を迎えます。

1926年(大正15年/昭和元年)

朴烈事件の公判について伝えた1926年2月27日の記事

朴烈事件の公判について伝えた1926年2月27日の記事

1.15 閣議、税制整理案、労働争議調停法案、治安警察法第7条撤廃法案、暴利取締令廃止法案を可決

1.15 京都学連事件、京都帝国大など全国の社研学生の第2次検挙

1.19 共同印刷争議(3月18日解決)

1.20 安部磯雄ら独立労働協会設立

1.23 機械労働組合連合と日本労働組合連合が合同し、日本労働組合総連合を結成

1.26 復興局疑獄事件で鉄道省経理局長を逮捕

1.26 加藤高明首相病気のため若槻礼次郎内相が臨時首相

1.28 加藤首相死去、66歳。内閣総辞職

1.29 若槻礼次郎、憲政会総裁に就任

1.30 衆議院議員選挙法施行令公布

1.30 若槻礼次郎内閣成立(前内閣の閣僚全員留任)

2.7 労働団体、東京・大阪・京都・横浜・神戸・岡山で労組法反対大示威運動

2.11 平沼騏一郎、赤尾敏ら、建国会を組織、在郷軍人会などと建国祭

2.28 大阪松島遊廓地移転に関し疑獄事件発覚

3.4 中野正剛、政友会総裁・田中義一の陸相在職中の機密費400万円横領疑惑を追及

3.5 労働農民党結成、委員長・杉山元治郎

3.10 川崎造船所で潜水艦伊1号を竣工

3.11 日本農民組合分裂、4月11日平野力三ら全日本農民組合同盟結成

3.20 蒋介石、左派弾圧クーデター断行(中山艦事件)

3.22 衆議院、労働争議調停法案を可決。4月8日公布、7月1日実施

3.25 朴烈と金子文子に大審院は死刑判決。4月5日無期懲役に減刑

3.27 営業収益税法公布(1927年1月1日施行)、資本利子税法公布(4月1日施行)

3.27 所得税法及び所得税法施行に関する法律中改正(4月1日施行)

3.27 輸出生糸検査法公布(1927年7月1日施行)

3.30 日本興業銀行ほか2銀行の対支借款関係債務の整理法公布(即日施行、西原借款の整理)、郵便年金法公布(10月1日施行)

3.31 製鉄業奨励法改正(4月10日施行、一貫作業工場の保護)

4.1 京城帝国大学、医学部、法文学部の2学部で開校

4.9 労働争議調定法、治安警察法改正を公布

4.10 暴力行為等処罰に関する法律公布

4.20 青年訓練所令公布(7月1日設置)

4.24 独ソ友好中立条約(ベルリン条約)調印

4.26 浜松の日本楽器従業員、待遇改善を要求し1200人スト(8月8日解決)

5.3 東京市政刷新同盟結成

5.5 新潟県北蒲原郡木崎村の4年越しの小作争議が激化。耕地立ち入り禁止に反対の小作人が執達吏・警官と衝突

5.9 銀座松屋デパートで、飛び下り自殺の最初といわれる死者

5.14 文部省に宗教制度調査会を設置

5.15 ノルウェー探検家アムンゼン大佐の飛行船ノルゲ号、北極横断に成功

5.17 日本楽器製造争議団、社長宅を襲撃しようとして警官隊と衝突

5.17 日本新聞連合通信社創立

5.24 十勝岳噴火で死者144人

5.25 小作調査会官制公布

5.29 岡田良平文相、学生・生徒の社会科学研究禁止を高校・専門学校に通達

6.1 米フィラデルフィア博覧会開場

6.22 内務省に社会事業調査会を設置

7.1 全国に青年訓練所開設

7.1 広東国民政府、北伐を宣言

7.9 蒋介石、中華民国国民革命軍総司令に就任、北伐を開始

7.10 海軍省、軍縮条約による造船業者の損失補償割当額決定発表

7.11 日本婦人参政協会創立

7.18 長野県長野市の警察署統合廃止反対県民大会で暴動が起き、梅谷光貞知事負傷(検挙者800余人、うち142人を騒擾罪で起訴)

7.29 東京市内各所に朴烈・金子文子が取調室で寄り添った怪写真が配布され問題化、8月27日首謀者北一輝を検挙

8.6 同潤会、初の公営鉄筋アパートを東京・向島の中ノ郷に。9月1日、表参道に青山アパート

8.11 閣議、国家総動員準備機関設置を決定

8.13 八木秀次と宇田新太郎、電波指向式の八木・宇田アンテナ発明、特許取得(論文提出は1月9日)

9.3 日本最初の普通選挙、浜松市会議員選挙を実施

9.8 ドイツ、国際連盟に加盟

9.- 全国家計調査実施

10.17 日本農民組合右派などが日本農民党を結成、幹事長・平野力三

10.21 摂政旗制定

10.21 位階令・国葬令公布

10.23 ソ連共産党中央委員会がトロツキーを政治局から追放

10.24 労農党分裂、日本労働総同盟などの右派諸団体が脱退

11.12 全国水平社中央執行委員長・松本治一郎ら福岡連隊襲撃陰謀事件で検挙

11.26 大正天皇重体と発表

11.28 第2京浜国道開通

11.29 大蔵省、銀行条例を全廃し銀行法制定決定

12.4 日本労働組合同盟結成

12.4 日本共産党再組織協議会、山形県五色温泉で開催。福本イズム盛ん

12.5 社会民衆党結成、委員長・安部磯雄

12.8 日本労働総同盟第2次分裂、10日、日本労働組合同盟を結成

12.9 日本労農党結成、書記長・三輪寿壮

12.14 政友会と政友本党とが提携

12.25 大正天皇逝去、47歳。摂政宮・裕仁即位。「昭和」と改元、昭和の出典は書経尭典の「百姓昭明、協和万邦」で、国民の幸福と国際平和実現の意

12.26 第52回帝国議会開会

激動の昭和を、この当時の人たちはどんな風に迎えたのでしょうか。

果たして、やがて来る嵐の予感はあったのか。非常に興味惹かれる時代だと言えるでしょう。

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