ウィンストン・チャーチルと第二次世界大戦 - 1943年(昭和18年)

ウィンストン・チャーチルと第二次世界大戦 – 1943年(昭和18年)

ウィンストン・チャーチルは政治家でした。

ウィンストン・チャーチル英首相として、この年の11月にカイロ会談に参加します。対日戦の基本方針を討議し、宣言したのです。

チャーチルの父親もやはり、保守党の政治家でした。チャーチルは軍士官学校を卒業、冒険を好み、文筆によって身を立てようとしました。

1895年に入隊し、キューバの反スペイン暴動鎮圧や、南アフリカのボーア(ブール)戦争に従軍記者として参加します。

その後、政界入りを決意し、1900年に下院議員選挙で初当選しました。

第1次世界大戦中は海軍相などを務めたようです。第2次世界大戦では、首相として国家を総動員した「挙国一致内閣」を組閣し、絶大な統率力を発揮しました。

独軍空爆のさなか、防空ごうからのラジオ演説は英国国民の心をゆさぶりました。

一方で、妻と嫁に対しては食卓ナイフを使ってでも、ナチス兵士をそれぞれ1人は殺すように強く言い渡しており、本土決戦を覚悟していたことが、後になって明らかになりました。

晩年はソ連の拡張主義に対し、一貫して警告を発し続けました。46年に米国で行った反ソ演説のなかで「鉄のカーテン」という言葉を使ったのも、チャーチルです。

55年に退任します。油絵と戦史の執筆、葉巻を好んだそうです。『第二次大戦回顧録』はノーベル文学賞を受賞しました。

英オックスフォード州生まれ(1874~1965年)。

1943年はどんな時代であったのか。

■事件/金属非常回収で寺院の釣り鐘・街灯など取り外し。白金・ダイヤモンド供出

■世相/女子着物の長袖を切る。ジャズ禁止。防空頭巾、婦人のズボン・モンペ常用。陪審裁判停止

■企業/大洋漁業設立(林兼商店改組)

■軍事/4式水中聴音機採用

■文化/中等教科書国定。日常英語追放

■教育/教育に関する戦時非常措置方策決まる。教学練成所設置

■科学技術/理化学研究所、原子爆弾研究を開始。特許発明実施令

■厚生/薬事法公布

■女性/国鉄、女子を大量採用。女子バス運転手出現

■文芸/谷崎潤一郎「細雪」連載禁止。島崎藤村「東方の門」。中島敦「李陵」

■音楽/鋼鉄を使用する楽器の製造禁止

■映画/「無法松の一生」。「姿三四郎」。「花咲く港」。「歌行燈」。「海軍」。「シンガポール総攻撃」

■出版/日本出版会発足。「婦人朝日」創刊。「索引政治経済大年表」

■流行歌/海軍航空隊の歌。予科練のうた。新雪。湯島の白梅。勘太郎月夜唄。青い牧場

■流行語/撃ちてし止まん。大東亜共栄圏。上意下達。下意上達。

1943年の主な出来事。

日本軍はガダルカナル島撤退以後まったく振るわず、4月には山本元帥の戦死もありました。

5月アッツ島守備隊の全員玉砕と敗色は深まり、11月には中部太平洋の要衝マキン、タラワ両島からも駆逐されたのです。

政府は11月、軍需省を設けて民間軍需工業の直接管理に乗り出し、12月には学徒出陣などの非常措置をとりました。

国内戦時体制の強化に努めたのです。

一方でルーズベルト・チャーチル・蒋介石のカイロ宣言の発表で、日本に対する徹底的反撃、満州・台湾の中国帰属、朝鮮の独立などの方針が明らかにされました。

1943年(昭和18年)

学徒出陣について伝えた1943年10月21日の記事

学徒出陣について伝えた1943年10月21日の記事

1.1 中野正剛「戦時宰相論」で朝日新聞発禁

1.9 日華共同宣言。南京政府(汪兆銘)と租界還付、治外法権撤廃等に関する日華協定調印(即日公布)

1.11 英・米、中国(重慶政府・蒋介石)と新条約を締結。在華特権を放棄

1.14 ルーズベルトとチャーチル、カサブランカ第3次戦争指導会議

1.16 間接税中心の大増税案発表。初年度10億円増収

1.17 たばこ平均6割の大幅値上げ

1.20 日独、日伊経済協定成立

1.21 中等学校、師範学校など学制改革勅令公布(修学1年短縮・4月1日施行)

1.22 独伊など枢軸軍、北アフリカのトリポリ撤退

2.1 電力電灯消費規制。家庭用電力の節電を強化、軍需産業70%、平和産業30%

2.1 日本軍、ガダルカナル島から撤兵(8日撤退完了)。9日大本営「転進」と発表

2.2 スターリングラードのドイツ軍降伏

2.17 政府、国民の戦意高揚と検閲方針、言論指導方針を議会で説明

2.18 軍需物資増産のため企業大整備断行

2.18 出版事業令公布施行

2.21 日本軍、広州湾仏租借地に進駐

2.23 決戦標語「撃ちてし止まん」ポスター5万枚、陸軍が配布

3.6 大日本言論報国会発足

3.13 東条英機首相、南京を訪問、汪兆銘南京政府主席らと会見。戦争完遂を約し、15日帰国

3.15 東京の市電で車内ニコニコ運動(24日まで)

3.24 金属回収本部を設置。金属回収を強化し、家庭の鍋釜など強制供出

4.1 帝国銀行(三井と第一)、三菱銀行(三菱と第百)、安田銀行(安田と日本昼夜)が発足

4.6 東京6大学野球連盟解散

4.18 連合艦隊司令長官・山本五十六、ソロモン上空で戦死、59歳。元帥を贈られ6月5日国葬

5.11 チャーチル訪米、ルーズベルトと会談

5.12 北アフリカ戦線の独軍降伏、13日伊軍降伏

5.12 米軍、アッツ島に上陸

5.21 戦時食糧自給対策発表

5.26 泊事件。「中央公論」記者ら共産党再建を謀議した容疑で検挙

5.29 アッツ島の山崎保代部隊長ら2500人の守備隊、全員玉砕

5.30 登呂遺跡発見

6.4 第1次食糧増産応急対策要綱(いも増産など)、戦時衣生活簡素化実施要綱(国民服・元禄袖など)決定

6.16 工場就業時間制限令を廃止。最小限12時間で15時間労働も多くなる

6.16 第82回帝国議会開会

6.16 ルンガ沖航空戦、輸送船団を強襲

6.25 中学生以上の軍事教練と勤労奉仕を法制化。兵器廠、軍事工場、農村に動員(1944年2月から)

7.1 東京都制実施、初代長官・大達茂雄

7.1 株式市況の放送中止

7.10 米英など連合軍、シチリア島に上陸

7.25 イタリアのムソリーニ首相失脚。26日バドリオ政権成立。28日ファシスト党解体

7.29 日本軍、キスカ島放棄

7.30 女子の学徒動員など決定

8.1 日本軍占領下のビルマ政府、独立宣言。日本ビルマ同盟条約調印(即日発効)

8.1 海軍特別志願兵令公布、施行(朝鮮・台湾人にも適用)

8.11 米英首脳のケベック会談、対日統合戦略協議

8.23 米軍、キスカ島上陸、日本軍撤退

9.1 上野動物園で空襲にそなえてトラ、ライオンなど薬殺

9.3 米英軍、イタリア半島に上陸

9.8 イタリアのバドリオ政権、無条件降伏

9.12 ドイツ軍、ムソリーニを救出

9.15 日本とドイツ、3国同盟確認の共同宣言

9.22 学生の徴兵猶予停止(理工学系学生は入営延期)

9.23 男子就業禁止17職種、女子勤労挺身隊に25歳未満の未婚者を動員など決戦勤労対策を発表

9.23 台湾に徴兵制施行決定(1945年度実施)

9.27 中央農業会発足(帝国農会、産業組合中央会、帝国畜産会、全国養蚕業組合連合会、茶業組合中央会議所の5団体を統合)

9.30 御前会議「今後執るべき戦争指導の大綱」決定。絶対防衛線を設定

10.1 連合軍、ナポリ占領

10.8 東条内閣改造

10.14 日本フィリピン同盟条約マニラで調印(20日実施)、日本占領下のフィリピン共和国独立宣言(ラウレル大統領就任)

10.21 中野正剛、倒閣運動容疑で憲兵隊に拘引され、釈放後の26日自殺

10.21 学徒出陣、明治神宮外苑で壮行会

10.26 第83回臨時帝国議会開会

10.30 汪兆銘南京政府と日華同盟条約成立、南京で調印(即日発効)

11.1 兵役法改正し、兵役義務を45歳までに延長

11.1 軍需省、農商省、運輸通信省が発足

11.1 ブーゲンビル島沖海空戦。米軍同島に上陸

11.5 大東亜会議、帝国議事堂で開催。中華(南京政府)、フィリピン、タイ、満州国、ビルマ、日本の6カ国参加。6日共同宣言発表

11.22 カイロ会談(ルーズベルト、チャーチル、蒋介石)

11.25 タラワ島、マキン島守備隊3000人・軍属1500人、全員玉砕

11.27 カイロ宣言調印。日本反撃戦線統一と中国援助の米・英・中3巨頭宣言

11.28 テヘラン会談(ルーズベルト、チャーチル、スターリン)。12月3日、テヘラン宣言発表。ヨーロッパ第2戦線と連合国の戦後の平和共存を目的とする米・英・ソ3巨頭宣言

12.1 全国出陣学徒初の入営

12.10 文部省、学童の縁故疎開促進を発表

12.16 出版事業整備、195社残存

12.21 都市疎開実施要綱発表

12.24 徴兵適齢を1年引き下げ19歳に

12.26 第84回帝国議会開会

有名な山本五十六元帥が戦死した年です。

圧倒的に日本は不利な状況に追い込まれました。それでも国民は信じていたのかもしれません。神国日本に奇跡が起こると。

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